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LFA工房の内側

Inside the LFA Works

FAの製造現場に足を踏み入れると、即座に感性を刺激してきます。飛行機の格納庫ほどの大きさでありながら、ここは、工場というよりはむしろ高級車のボディショップ(修理工場)のようです。塗料の匂いがする中、ヒーターと換気装置が低く一定な音を刻み、これが、局所的な旋回音、シューという音、トルクレンチからの散発的な金属爆破音などによって断ち切られていきます。

一台一台のLFAは、エンジン、ドライブトレイン、フレーム、そして、LFAの超軽量カーボンファイバー部品をつくるカーボン繊維の糸巻き等、1万点を超える部品からできています。カーボン繊維の糸は、3次元カーボンブレイダー、もしくは今ではよく知られた、レクサスの「ルーム(織機)」からその旅がはじまるのです。

このルーム(このページ写真参照)は世界でも希少な存在で、まさにその一台があるのです。このルームがカーボンを多様な厚さのチューブに編んでいきます。

加工前のカーボン繊維はレーザーカットされ、次に「レイアップ」(積層)工程へと進みます。技術者がこのレイアップ技術を習得するには、最低でも6ヶ月の歳月を費やすといいます。樹脂を浸透させたカーボン繊維シートが型に積層され、ダッシュボードやサイドメンバーとなっていくのです。それぞれのカーボン繊維の層は、最高でトータル13に及び、それぞれのシートが、手持ちのヒートガンであたためられ、その後白い手袋をはめた指で形作られていくのです。それから、気泡が入らないように、接着を確実に実現するために、新たな層が貼付けられる度に、真空引きという処理が施されます。

ボディ剛性のエキスパート、宮田義直が<br>目視でしっかりと検査するLFAの<br>カーボンファイバーフレームで出来たシェルボディ

LFAの骨組み(ボディシェル)が出来上がると、ワイヤーやホースを通す為にドリルで穴が開けられます。しかし、非常に硬いカーボン素材に正確に穴をあけるというのは簡単な仕事ではありません、とその道のスペシャリスト、山口晃は説明します。「カーボンには独自の複雑さと独特な特徴があります。ドリルをあてると、竹と似た感じでもあります。カーボンのもつ特性については、毎日新しい発見があります。我々は最も高度できれいなドリリングを施すために、特注で作られたダイアモンドコーティングドリルなど、32種のドリルビットを使い分けています」

ボディ剛性のエキスパート、宮田義直は、それぞれ組み立てられたカーボンファイバーボディの強度検査に目を配らせています。「我々は、カーボンボディに200kgの錘を載せます。

もし、重要な計測箇所において、計測機器のゲージが我々の決めたある一定の許容範囲を超えて変形を検知した場合、そのボディは直ちに不適合品となります。幸いにも、現在までこのような状態になったものはありません」と宮田。

「また座標測定機にて、567部位のボディ変形チェックも実施しています」と宮田は続けます。この検査では、カーボン繊維の骨組みを、囲われた透明な測定器の中にいれ、その測定器が車体フレーム上をなぞっていくのです。そして、ブラシでタッチするような優しい動きで計測を行っていきます。

物流管理のチームリーダー、野元健一は、いつもスタッフがあせらないよう声をかけていると言います。彼の肩書きが意味することは、野元の知見なしではLFAの部品の搬出搬入を無事に成し遂げることができないということなのです。「もし一つの部品に欠陥があると、全てのプロセスが止まってしまいます。また、一つの部品が遅れると、一日1台の生産に追いつくために、通常時間外での作業を強いることになってしまいます」

Body rigidity expert Yoshinao Miyata takes a close look at an LFA's carbon-fiber frameshellbody.

An LFA Works specialist inspects a newly finished LFA for fitting and alignment.

工房内での最終段階:LFAのために特別に照明を配置され仕切られた室内で、組付け後の検査が丹念に行われます。ここではスペシャリスト達が、一台毎にエクステリア部品の組み付け具合と完璧なまでのアライメントとなるべく、検査がなされるのです。パネル同士のギャップにわずか100分の1ミリメートルの違いがあった場合でも、作業のやり直しが行われます。

検査をパスした後のLFAは、テストドライバーの天野信昭へと手渡されます。彼は間違いなく、世界中で最もクールな仕事の一つに就いていると言っても過言ではないでしょう。

天野は、LFA工房のテストコースにて、一台一台LFAのパフォーマンスを確認していくのです。200km/hまでのスピードで、7つの主要ポイントを検査します。この7つの主要ポイントとは、操縦安定性、乗り心地、サウンド、ブレーキ性能、動力性能、振動・騒音、そして部品機能の確認です。

ここにきてやっと、LFAは生まれた土地を離れ、世界中の幸運な500人のオーナーの元へ旅立つのです。また、このLFAとLFA工房の存在は、LFAオーナーだけではなく世界中のレクサスオーナーの方にとっても、良い側面があります。LFA工房で習得されたことは、「レクサスの知識の泉」とも言うべきものとして結実していくのです。より軽く、より強く、より高効率であること。レクサスの未来のモデルからも目が離せません。

An LFA Works specialist inspects a newly finished LFA for fitting and alignment.

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LFA工房の内側
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LFA工房の内側