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チーフエンジニア棚橋晴彦が語るLFA: パフォーマンスにおける高い目標

THE HIGH PURPOSE OF PERFORMANCE

これまで何度か質問されてきた事についてまずお答えしましょう。「LFAは時代にマッチしたクルマなのか?」 という質問です。もっと言ってしまえば、「恐竜のように過去のものなのじゃないか?」と。僕はそうは思いません。まず、LFA開発に要した様々な技術が、今後のレクサスのすべてのモデルにとって有益なものであるからです。硬く軽量で強度の高いカーボンファイバー製シャシー、4.8リットルエンジン内部の複雑な構造などは、まさにそうです。我々は新素材を学び、パフォーマンスや空力、その他すべてにおいて、新たな可能性を探ってきました。LFAのようなクルマでは、アルミニウムを超える代替素材を使っていくべきだということで、積極的に調査を続けてきました。まるで動く実験室のようでしたね。

そして、LFAのドライビングには美しさがあります。LFAを最も安全に、そして満足いくまで体感でき、楽しませてくれる場所はサーキットです。そこは、クルマの加速、コーナリング性能、ブレーキングをしっかりと感じることができる唯一の場所です。前回のブログで、LFAのエンジン音は「天使の咆哮」であると紹介しました。サーキットは、その素晴らしい音を聴くのに最適な場所です。実際、そのサウンドはコンサートホールでオーケストラによって奏でられる音楽にも匹敵すると考えています。サーキットはクルマのダイナミズムを試すためだけの場所ではありません。正真正銘の、サウンドを響かせる大聖堂でもあるのです。

LFA’s engine creates the “roar of an angel”. To achieve perfect sound, countless tests and adjustments were required.

そのサウンドを達成するための調律というものは、人間で無ければ出来ないものです。すなわち、感情を表現するアプローチ、解釈が大切なのです。

初期の段階で、エンジニア達に対して僕はこう伝えました。「一世一代の、もっとも感情に富んだパフォーマンスの場におけるソプラノボイスを想像してくれ。心を揺り動かすほどのパフォーマンスを」長い時間がかかりました。試し、検証し、聴き……そして、このサウンドに辿り着いたのです。

LFA開発において、あるサーキットが特別な意味を持っています。ドイツはアイフェルの山中にあるニュルブルクリンクです。次回は、LFAに乗って、あなたをその地へお連れすることにしましょう……。

LFA’s engine creates the “roar of an angel”. To achieve perfect sound, countless tests and adjustments were required.

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