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チーフエンジニア棚橋晴彦が語るLFA:動、情、超

THE MOTIVE, THE EMOTIVE, AND THE EXTRAORDINARY

クルマとの一体感がスーパーカーの全てです。日本には、「2人が言葉を超越する調和に達した時、完璧なタイミングで一緒に動く」という意の、以心伝心という諺があります。私は、LFAとドライバーがそのようになってほしい、走る歓びを求め完璧にシンクロしてほしい、と思っていました。

最初の投稿で、ドライバーとの相互関係の重要性や、LFAと「会話する」必要性について触れました。これを満たすには、動的な要素と感情的な要素を融合させることが必要です。例えば、我々が開発した4.8リットルV10エンジンは、アイドリングから9,000回転までたったの0.6秒で達します。これは動的な要素です。同時に、「天使の咆哮」と呼ばれる鳥肌を立たせるようなエンジン音もつくりました。こちらが、感情的な要素です。同様に、わずか0.15秒でギアを変速し(動的要素)、ドライバーの鼓動を高めます(感情的要素)。LFAは、一つではなく、様々な要素でドライバーを揺さぶるのです。

LFA and the driver can enjoy communication that transcends words.

それは文字通り、ドライバーを動作の中心に据えた、深く感覚的な体験です。LFAがGフォースに反応すると、ドライバーも同様に反応する。それは言葉を越えた会話であり、すなわち、クルマとドライバーが完璧にシンクロするということなのです。

そのことは、LFAがニュルブルクリンクで周回記録を叩き出した時の様子を収めたこのビデオでご覧いただけます。ドライバーの飯田章がLFAを操縦しています。彼は静かな幸福感の中にいます。革新的なVDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)システムが、ここで重要な役割を果たしています。

私が申し上げているのは、LFAに搭載された、洗練されたSport VDIMのことです。Sport VDIMは、路面の傾き角を予測し、これまでのVDIMに比べ、より早く、より正確に反応します。追加のモーションセンサーや、予想できる範囲での理論、そしてより精緻な対数値を用いて、加速する時や横方向へ動く時に、操縦安定性を犠牲にすることなく、通常のVDIMよりも遅く介入が開始されるようにしました。私たちは、Sport VDIMを、軽度な傾きのバンク(2度程度)のカーブから、有名な・・・いや、ご存知ない人もいると思いますが、ニュルブルクリンクの極端なバンク(20度ほどもあるような)まで、あらゆるコンディションで使えるように設計しました。結果はどうだったでしょう?過度な干渉を受けることなく、さらに自然な操舵感を得ることができました。でも、必要な時にはきちんと手助けをしてくれます。飯田は、VDIMをオンにしたままで周回記録を樹立しました。彼は、それをオンにしておくことで、より速くスムーズに、かつ安全に走行できるとわかっていたのです。この世界においてこの事実は、驚くべきことなのです。次回の投稿で登場するLFA工房と同じくらいに……。

LFA and the driver can enjoy communication that transcends words.

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