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チーフエンジニア棚橋晴彦が語るLFA:未来のスーパーカー

THE SUPERCAR OF TOMORROW

今日までの10年間を、スーパーカーLFAと共に生きてきました。ワールドクラスのスーパーカーをゼロから作りあげる、こんな経験をさせてもらえる人は少ないのではないでしょうか? その過程で、将来のレクサス車の開発において有効な、様々なノウハウを蓄積してきました。それは、スーパーカーという「品種」にとって価値ある見識をもたらし、さらにどう進化させていくべきか、ということも教えてくれました。

クルマの歴史において、スーパーカーは夢、希望、野心を体現してきました。最高と称されるものは、その世代においてもっとも卓越した「原動力」と、世代を超越した「感情に訴えかける力」の双方を持ち合わせています。これは、いつの時代も変わることはありません。

しかしスーパーカーは進化しています。LFAは、スーパーカーの最前線にいると私は信じています。カーボンファイバーの利用を例にとってみましょう。カーボンファイバーはアルミニウムよりも強くて軽い。これはこのクルマがダイナミックであることの生命線です。LFAで使用したCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)によって、アルミニウムよりもおよそ100kgも重量を抑えているのです。

The LFA is helping to shape the future of automotive development. The advanced use of carbon fiber-reinforced plastic saves the vehicle an estimated 100kg in weight.

ここで、私の予測をお話ししましょう。LFAのように、スーパーカーのエンジンはより力強く、より人の心を沸き立たせるものとなり、技術的にも更に効率が高まり、高出力になると思っています。燃費も依然として重要で、そのために重量を抑えることは欠かせません。スーパーカーは、その取り組みの過程の中で、ハイブリッド技術、精緻な電子技術や空力技術の限界を押し上げてゆくでしょう。

一方で、スーパーカーが持つ、人の心をとらえる部分は、これまで以上に強いものになると思います。美的にも、ダイナミックさの部分でも、LFAがそうであるように、より強く五感を刺激することでしょう。またドライビングへの信頼性は、もっと重要視されていくことでしょう。オーナーの方は、これらのスーパーカーを一般道で走らせるよりも、サーキットで楽しむのではないかと想像しています。これはLFAニュルブルクリンクパッケージが歩んだ道と同じです。そして、生産台数を限定した、より特別感のあるクルマが増えるだろう、とも考えます。

技術は進歩します。スーパーカーのスピードはより速くなります。しかし、未来のスーパーカーはラップタイムで評価されるものではなく、ドライバー自身の体験によって評価されるのではないでしょうか。それは、そのスーパーカーを作り上げる人間の芸術性によって決まると思います。技術が高度化するほど、人間の技がより重要になるのです。これらは未来のスーパーカーすべてに当てはまることでしょうし、将来のレクサスのクルマにも当てはまると思うのです。

The LFA is helping to shape the future of automotive development. The advanced use of carbon fiber-reinforced plastic saves the vehicle an estimated 100kg in weight.

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